月曜日に行ってきました。
会場は菊池寛実記念 智美術館。ホテルオークラのすぐそばです。
日本庭園に囲まれながらのブルガリ、という趣向が本当に素敵。
ビジュアル撮影はフォトグラファーのマーク・セガル。
こちらがその商品。アクアシリーズからはじめてのレディース用の香りです。アクア ディヴィーナ。
以前、アクア アマーラご紹介しましたけれども、こちらも同じく起立しない碁石のような形をしています。このお写真はスタンドがあるのでね、立ってますけれども。
こちら、持ってみたことある方はご存じかと思いますが、手のひらにのせるとね、ほんとうに愛おしいほどなめらかで繊細なカーブなんです。しっくり手になじむ。
ライトの関係でだいぶお写真イエローになってますが、本来ボトル部分はホワイトパールです。半透明な感じが絶妙で本当に宝石のようです。
おうちで再撮してみましたよ。
こんな感じですよ。
キャップはゴールドだけれど、ピンクゴールドですね、ちょっとあたたかい色合い。これがまたいいんだ。
肝心の香りは、ウォータリー・フローラル。
トップノートは、ソルティベルガモット、ピンクジンジャー。
ハートノートは、マグノリア、マルメロ。
ドライダウンノートは、ヌードアンバー、ビーズワックス。
調香師は、私の大好きなスターパフューマーのひとり、
アルベルト・モリヤス氏。香った瞬間、「間違いない」って思ってしまったほどモリヤス氏らしい世界観です。
みずみずしくありながら、とてもなめらか。ハートノートのマグノリアがきいていると思われますが、高貴でクリーミィなこの中盤の香りが全体をうまくまとめています。
地中海から再び誕生したヴィーナス、をイメージしたんだそうです。
モリヤス氏いわく、『人工的でもなく、もっともらしく洗練を装っているのでもない、“ほぼ”手を加えていないナチュラルなエレガントさ』、そういう女性像なのだそうですが、たしかにこれ、すぐに化けの皮が剥がれてお里が知れてしまうというような浅はかさが、香りの中のどこにも見あたりません。取り繕ってない印象。いかにもな強さを押してくる様子もないのに、高貴で女性らしく印象的。気づけばラストのウッディな雰囲気にすんなりと落ち着き、自身もそれに引き込まれていくのがまた見事。
「品とは、がんばって出すものではなくてよ」とでも言われているかのような、背筋が伸びる美しい香りです。何を着ても、これをつけたら品がでるでしょうきっと。
……とまあ、いろいろ書きましたけれども、個人的にはもう、「モリヤスさんさすが素敵!」(笑)。なんて美しく格好いい香りなんだろうか。それでいてとても使いやすい感じもまたさすが。ブルガリの世界観と見事に融合しています。
香りを堪能したあとは、お庭を眺めながらシャンパンとブルガリのチョコレート。至福。(c)Kirei no Honne