今日は天気予報によると北海道以外は日本全国本日雨模様です。
さて。雨が降ったら私は読書。降らなくてもまあ読書は好きなのだけれど、
先日ご紹介した馬場さんの本など掘り出しものを見つけるのも楽しいし、気に入って何度も読み返す本もある。この二冊
(ともに朝日新聞社)は、かの斎藤美奈子氏が『週間朝日』の連載を中心にまとめたいわばブックレビュー。単に本の紹介なはずなのに、また読み返したくなるほどの絶品本だ。
特に私は文字数も満足な『誤読日記』のほうが好きなのだけれど、とにかくはもう氏の原稿がうまくって泣きそうである。ふつう書評って、なんだか小難しい印象で読む前から疲れちゃうけれど、こちらは実に読みやすく、すらすらと、ぺらぺらと、すいすいと。一冊につき2ページくらいっていうスタンスも手伝ってページをめくる手が止まらず、「今日はここまで」となかなかしおりを挟めない(笑)。
見出しひとつとっても、
『ああ言えばこう
嫁行く』
(阿川佐和子+檀ふみ著、集英社)
〈清純派漫才コンビ。「嫁にもろてー」を上品にいうとこうなります〉、
『エ・アロール』
(渡辺淳一著、角川書店)
〈恋のさや当あり、援交あり。老男老女が活躍する「第二の学園ドラマ」〉
と、おかしみ満点。また、『祇園の教訓』
(岩崎峰子著、幻冬舎)や『長崎ぶらぶら節』
(なかにし礼著、文藝春秋)など、「どすえ」「ばってん」と京都弁、長崎弁で揶揄たっぷりに解説。おかしくて鋭くて、ときどき意地悪だけど嫌悪感は読後になくて。結局はその本を読みたくなってしまうあたりがもう氏の思うつぼにはまっている感じだ。
紹介された本はそれぞれ約170冊。小説、エッセイ、実用書とジャンルを問わず、話題になっているものをピックアップしてるのも楽しい。評されている本のみならず、読書がしたくてしたくてたまらなくなる。
(c)tw1994
※『ああ言えばこう嫁行く』、本来「嫁」は「×」で打ち消しです。
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