キレイの本音



カテゴリ:本( 33 )


絲山秋子さんの“公開書簡フェア”座談会に行ってきました

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 昨日、出かけてきました。高円寺にある文禄堂という書店で行われた、芥川賞作家、絲山秋子さんの“公開書簡フェア”座談会。ときどき絲山さんのブログやHPを拝見していて、この座談会があることを知りました。
 絲山さんの作品はほぼ読んでいて、大好きな作家さんのひとりです。'06年、『沖で待つ』で芥川賞を受賞されてから読むようになり、以来、過去の作品はもちろん、新刊チェック、連載などもときどきチェック(まとまって読みたい派なので)をしています。
 とはいえ。こういう作家さんのイベントに参加するのははじめてだし、そもそもそこまで絲山さんの猛烈ファン、というのとは違うしなぁと。ただ、こんな素晴らしい作品を書くかたは、どんなかたなのだろうという興味があり、行ってみることにしたんです。が。
 会場に絲山さんが入ってこられた瞬間、はからずも目頭が熱くなり(笑)。あれ? 実は私、熱烈ファンなの? あれ? と、なんだかもうそんな自分の反応に、驚くやら慌てるやら。
 でも、ここで泣いたら相当不安定なおばさんでまずいまずいと、必死におもしろいことなどを脳内に巡らせました。北大路公子さんの大好きなフレーズとか、最近では、ロバート秋山のなりきり動画とか(特にメディカルチームドクターが私は好物)。落ち着けあたし、と、いろいろそんなことを考えて、こみあげるものをなんとか収めることに成功しました。

 この“公開書簡フェア”というのは、私も詳しく知らなかったのですが、絲山さんと、全国各地の書店員さんがやりとりをした手紙を店頭で公開した、いわば絲山作品販促フェア、という感じなのですかね。
 そして今回は、そのやりとりした書店員さんたちも登壇し、絲山さんを囲んで座談会。どうしてこれをはじめたのか、どんなやりとりで、どういう裏エピソードがあったか、また、現在書店員さんたちが抱えるさまざまな思いなども語られ、同業界端くれの私としても、とても興味深い内容でありました。
 なにより、6名の書店員さんたちがみなさん個性的でおもしろかった。ちらっとその、彼らが絲山さんに宛てた手紙の朗読もあったのですが、ああ、もっとちゃんと読みたい、と、うずうずう。実はこれらをまとめたものが秋にひとまず電子書籍で発売になる、という発表もありました。楽しみでなりませんね。

 紙媒体はなくなる、と言われて久しいですけれども、こうした場にくると、いやいやなくならないから、がんばるから、と、気持ちがあらたまり、私も身の引き締まる思い。特に、作家と書店員、という、創るがわと売るがわ、という版元を通さないダイレクトなやりとりが新鮮だしリアルで、こういう関係性もありだなと。もちろん、作家さんの懐の深さと、書店員さんたちとの信頼関係あってのことではありますが。

 絲山さんは、お住まいになっている群馬で、地元ラジオのパーソナリティをしてらっしゃるだけあってか(まだ視聴したことはないけれど)、お話もとっても上手だし、同じく登壇した書店員さんたちを、おかしく、ゆるく、でも、たっぷりの気遣いで座談会をまとめてらっしゃった。背もすらっと高くて顔もちっちゃい。低い声もセクシー。なんて大人なんだろうか、私とひとつしか違わないのにこの魅力。この才能。
 帰りにひとりカフェでお茶をしながら、ぱちりした写真やいただいたサインを眺めながめ、自分の不甲斐なさにため息。組んだ足先でぶらぶらサンダルが揺れているし、もうダメな雰囲気が完璧です。そしてふと爪先を見たらば、(げ、ネイルいつのまにか剥がれてるし!)で、またがっかり(笑)。

 というわけで、私はまず、剥がれたペディキュアを塗りかえるところから出直す決意。低い。
 ちなみに、写真撮影やブログ掲載はOKとのことで掲載しています。ちょっと暗いんですが、中央のマイクを持ったかたが絲山さんです。
 この本屋さんは、元あゆみBooksという名前だったのを今年の2月16日にリニューアルオープンしたばかり。とってもおしゃれで珈琲が飲めるカウンターもあります(ビールも飲めるらしい)。深夜1時まで営業しているそうですよ。JR高円寺駅北口を出て目の前というロケーションがまた素晴らしい。



 余談ですが。最近インスタグラムで、このブログに載せた過去の写真などもちらちらとアップをしています。お化粧品が主ですが、よろしければごらんになってください。そしてフォローやいいね!もお気軽にぜひ(ダメな私はお返事など無精でなかなかできませんが)。

Instagram→go

©Kirei no Honne
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by kireinohonne | 2016-06-26 15:28 |

梅佳代ちゃん届いた!

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 本日ひとつめライオンは→コチラをどうぞ。


 連休中にぽちりした、梅佳代ちゃんの写真集が届きました。
 実はここ最近、梅佳代ちゃん追いかけてなかったんですが、つい先日、キョンキョンの雑誌の記事を書いた際(→コチラ)、この『MEKURU』に梅佳代ちゃんが連載しているの発見し、プロフィールに知らない写真集の名前があったので、ぽちっとしたんです。これで梅佳代ちゃん、また全冊揃った。むふ。疲れたら梅佳代ちゃんで笑うに限る。





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 そういえば、梅佳代ちゃんの『男子』(リトル・モア)と、アラーキー氏の『さっちん』(新潮社)、似て非なるもの、っていうのは、こういうこというのよねと、衝撃を感じます。この瞬発力。生っぽさ。声が聞こえてきそうな少年達の表情。
 デジタルの世界は私も嫌いじゃないです。便利だし。どんどん精度もあがっているし。
 ただ、こういうの、ゆっくりとページを繰ると、その視覚だけでなく、指先から伝わる紙の手触り、ページをめくるたびにわずかに動く空気、音、匂い。ああ、芸術っていいなと。……ちょっと大げさかな?(笑)
 ともかく、好きな写真集を繰る時間はかけがえのないものだと、私は思います。大好きな時間です。(c)Kirei no Honne
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by kireinohonne | 2016-03-23 21:49 |

うわさの『MEKURU』キョンキョン特集号購入。久しぶりにいいインタビュー集だわと思ったら、なるほど。

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 すんごい売れているんだそうですね。昨日、銀座のブックファーストに寄る機会があり、レジ前にどーんと平積みされていたので思わず買っちゃいました、そしらたもう、一気読みです、こんなにすみずみまで人物インタビュー読みまくったのはホントに久しぶり! おもしろかったなぁこれは確かに売れますね。自邸ですっぴん&タバコをくゆらすキョンキョンの姿だけが魅力じゃないです、むしろその原稿のすばらしさ。これに尽きると思いました。
 通常、これだけの人数のインタビュー(ごく一部、ご本人が書かれたと思われるものもありますが)を次々読み進めるのは非常に疲れるし、飽きます。でも、これは人物ごとに手を替え品を替えレイアウトもかえていて、楽しくてすいすいと読めてしまいます。編集者の手で、そういうふうに、きちんとつくられている。
 そしてキョンキョンのインタビューはもちろんですが、むしろ本企画の肝となる、“キョンキョンを語る27人”のお話のおもしろいこと、そして豪華なこと。キョンキョンも「憧れていた」という松田聖子さんにはじまり、キョンキョンの同世代アイドルにして彼女同様現在俳優として大活躍中のモックン、『なんてったってアイドル』ほか詞の提供多数の秋元康さん、もちろんプライベートで仲良しのYOUさん、舞台がらみで宮藤官九郎さんに、私も大好きな岩松了さん、渡辺えりさん、CMプランナーにしてEテレ『0655』『2355』等監修の佐藤雅彦氏、俳優の中井貴一さん、そしてそして、キョンキョンのお母様・由美さんに、大トリにはバーニングプロダクション社長の周防郁雄氏まで登場。すごい……すごすぎるラインナップです。
 そしてインタビュアーの掘り下げ方がまた、いい具合なんですよね。けっこうマニアックな話(特にキョンキョンのアイドル時代や舞台の話など)もありつつ、一般読者が置いてきぼりを食らうほどエッヂイでごりごりオタク記事にもなりすぎていません。しっかり硬派な内容であるのに非常にカジュアルで飲み込みやすい。「そうそう、こういうの読みたかったのよ」って、私もう、うれしくてなんだか。
 ふつう、女性誌などで見かけるインタビューって、さらっと表面をなぞっただけ、みたいにね、なっちゃうんですよね(でもそれはそれで正解ですが)。なんだか物足りないと思いつつも、だからといってあんまりマニアックなのもおばさんぐったりしちゃうしなぁって(笑)。でもね、ぐったりしつつもでもね、やっぱりここ最近、“「もっとしっかりしたもの読みたい」熱”、とでもいいましょうか、復活しつつあるのです、自分内で。
 なんだかこれを読んでいて、『CUT』(ロッキング・オン)を思い出したんです。ロングインタビューをしっかり読みたければこれ、みたいに、若い頃はもうこれと『STUDIO VOICE』(INFASパブリケーションズ)の映画特集とか。ああいう骨のある記事、本当に夢中で読んでいました。懐かしいなぁ。最近はとんとこうした雑誌ご無沙汰していますが、久しぶりに『CUT』買っちゃおうかなぁ……。
 と。お話逸れちゃいましたけれどもね、とにかく、このキョンキョン特集号、とってもいいです。本当に何度も言いますが、さじ加減がちょうどいい具合。編集者やライターがいい。
 失礼ながら、よく知らない出版社名だなって検索しましたら、この『MEKURU』の編集長、上田智子さん、まさにロッキング・オンの『H』『CUT』に、かつていらしたそうですね。な~んだおもしろいわけだ、非常に納得(笑)。
 ちなみにですが、この『MEKURU』キョンキョン特集号にて、黒瀬朋子さんというライターさんの記事が光っていました。非常に気になるわってこちらも検索してみたら、最新号『クレア』(文藝春秋)でディーン・フジオカさんのインタビュー担当なさってるみたい! チェックしなきゃ。すっかりファンになっちゃった。

 こういういい雑誌やライターさんは、同業者として、また、いち読者としても買い支えたいですね。みなさんもぜひ、書店へ。(c)Kirei no Honne
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by kireinohonne | 2016-03-08 17:43 |

北大路公子ロス……かと思ったら。そして、イーユン・リー

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 北大路公子さんのエッセイにはまっている、と先日書きましたが(→コチラ)、いよいよ著書全作読破が目前。
「かなしいなあ、もう読むものがなくなっちゃう……」
 って、ラスト1冊を読みながら早くも軽めの北大路公子ロス。
 彼女のツイッターもチェックしているけれども、それでは当然もの足りずに、どうしようこのままじゃあぽっかり心に穴が開いちゃうわ、と、試しにもう一回、つい最近読み終えたばかりの『生きていてもいいかしら日記』(PHP文芸文庫)を読み返したらあっさりまた爆笑、しかもほぼ同じくだりで笑えました。キミコ先生すごい。そしてありがとう。
 先日も『水曜どうでしょう』を引き合いに出しましたが、キミコ先生の作品もやはり、「なんぼでも見返せる」パターンの作品なのですね。特別なにがおきるわけでもないので、古くならない。エピソードひとつひとつが超日常なので爆笑するわりにはすぐ忘れちゃって、あまり間をおかず再読しても既視感がとても低いんです。だからまた、キミコさんの筆力に巻かれて素直に爆笑。
 ……とはいえ。「は、早く次回作を……!」という飢餓感はありますもちろん。次の帰札の際には、札幌の本屋さんで彼女が寄稿している地元誌など探すでしょう間違いなく。





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「早く次回作を……!」といえば、イーユン・リーさんもそうです。
 こちらはうってかわって小説、しかもかなり重めの内容が多い(いやそればっかり)の作家さんです。
 はじめて読んだのは『千年の祈り』(新潮クレスト・ブックス)。書評家の豊崎由美さんがすすめてらして読んだのがきっかけです。
 その後、トータルで4冊、かな、出してますが、『千年の祈り』ほか、『さすらう者たち』(河出書房新社)も絶品すぎてくたくたです。
 イーユン・リーさんは中国出身の作家さんで、彼女は現在は渡米先で結婚してお子さんもいらしゃるとか。
 そうした彼女が描き出す祖国は、フィクションだとわかっていても非常に生々しく、一党制の下で暮らすというのはこういうことかもしれないというのが垣間見られ、読後、普遍的な人間模様なのに、今まで味わったことがないような、どっしりとした、心の奥底に溜まって決して流れ去っていかないなにかを読者に置いていきます。だからこそクセになるし、もっともっと、と、次回作に焦がれます。
 特に『さすらう者たち』は、読んでいて果てしなくつらいのに、ページをめくる手が止まりません。打つべし、打つべし、というくらいつらいことが押し寄せてくるハードパンチャー。彼女も書いていてつらくないのだろうかというほどに。
 でも、読み進めるうちにいつしか、そのつらさや痛みに驚かなくなり、そういう自分にまた驚かされます。そしてそれこそが、筆者の伝えたかったことなのでは、と、気づくと三度、心が震えます。負の麻痺感。
 憧れたり尊敬したりする書き手の方はたくさんいますが、私がはじめて、「うらやましい」と嫉妬すら覚えるくらい夢中の作家、イーユン・リーさんは、キミコ先生とはまた対局にいらっしゃる超のつく天才だと思っています。


 と。キミコ先生にお話ちょっと戻りますけれども。
 冒頭でご紹介しました『枕元に靴 ああ無情の泥酔日記 増補新装版』(寿郎社)の巻末では、あの山本文緒さんとキミコさんの対談が収録されています。また、『生きていてもいいかしら日記』(PHP文芸文庫)では、恩田陸さんが解説を担当。特に個人的にも大好きな(ほぼ全巻読んでいます)山本文緒さんは、キミコさんが無名の日記ブロガーだったころからのファンらしく、キミコさんと一緒に旅行に行ったりもしてらっしゃる(『石の裏にも三年 キミコのダンゴ虫的日常』(集英社文庫)にその様子が収録されています)。人気大作家さんにも愛されているキミコさん。なんかますますすごいなと。(c)Kirei no Honne
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by kireinohonne | 2016-02-27 19:47 |

北大路公子づけの日々。そして渋谷でリアルマリオカート軍団を見ました

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 やー。今日は東京、すごく暖かいです。暖かいっていうか、もう風がなまぬるい(笑)。明日はもっと気温が上がるみたいですね。天気予報だと最高気温23度、となっていますが、なにごとなんだろうっていう気温ですね。まったく。


 昨日はね、朝から歯医者(虫歯がみつかりました)、眼科(いつもの定期検診)、そしてマッサージ(眼精疲労の針もついでに)とメンテナンスフルコースDay。途中、最近大好きな渋谷のゴントランシェリエでお昼しました。
 お供はこれまた最近はまりにはまっている北大路公子さんのエッセイ。ちょっとこの写真切れちゃってますが、『ぐうたら旅日記 恐山・知床をゆく』(寿郎社)というタイトルで、北大路さんとその仲間たちが、だらだらと旅をする、ただそれだけを綴ったエッセイです。なにか特別なことがおきるわけでもなく、観光も多少するけど、面白味のメインは車で移動して宿で呑んで食べてごろごろしてまた呑む、みたいな。まるで『水曜どうでしょう』さながらのゆるい展開。特にこの『ぐうたら日記~』はゆるい。どうでしょうどころか、その副音声なみ。
 ちょっとQ数含めレイアウトも読みにくいなぁなんて思いつつも、その、あんまりの、のんびりぐだぐだぶりに、つられて「ま、どうでもいいか」となります。
 言い忘れましたが、北大路さんは札幌在住のエッセイストで、1960年代生まれ、独身。趣味は昼酒だそうです(笑)。





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 最初、北大路公子さんはこの本からはまったんです、『石の裏にも三年 キミコのダンゴ虫的日常』(集英社文庫)。これは数行の日記風エッセイ。さくさく読めます。個人的にはこれくらいの短い文章のほうが、北大路さんは好きです。
 それにしても、日記の内容のほとんどが雪かきと飲酒ってすごい。それでこんなにおもしろいなんて天才です。






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 これもおもしろいです。『頭の中身が漏れ出る日々』(毎日新聞社)。
 女優の榮倉奈々さんも北大路さんの大ファンらしく、これだったかな、なんだかいくつかで、帯にコメント書いてらっしゃいました。

 このほかにも何冊か出してらっしゃるみたいなので、しばらくは、北大路公子づけ、の日々です。全部読み終えたら悲しいなと思って、最近では、ツイッターもチェック中(笑)。




 そういえば、ゴントランシェリエでランチ中に、眼下の交差点をリアルマリオカート軍団が走行!
 あ、写真撮らなきゃと焦っていたら、すいーっと通り過ぎてしまってがっかりしてたんですが、その次の交差点で停車。





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 見えますかね、『JR』の文字の、下あたり。
 ちょっと拡大。





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 ほら。ちゃんとコスプレまでしてかわいい。
 この写真では見えませんが、全部で確か、5台くらいいました。
 札幌にもリアルマリオカート軍団いますが(YouTubeで見た)、生で見たのははじめて。というか、日本全国に、けっこういるのかな。とにかくなんだか見られてラッキー。



 ところでぜんぜん話は違うんですが。例の不倫疑惑(というか本人けっこう認めちゃってるけど)議員騒動。謝罪会見見て思ったんですけれども、これ、ハニートラップ説もあるみたいだけれど、実際そうかどうかは別として、私が思ったのは、彼でこれなら、小泉進次郞氏など大変だろうなと。あれだけの超人気者だもの、足を引っ張りたいと思っている人の数たるや……。毎日常に、ハニーだけじゃなく、何かしらのトラップを気にしながら生活をしなくてはならない。それも仕事のうちでしょうけども、疲れるでしょうね……。
 でもあれですかね、父親が元総理ですから心づもりができているのかな。そういう姿を見て育つわけだから、脇のしめかたとか、褒めそやされても舞い上がらないとか、そういう振る舞いの善し悪しは環境の影響って大きいだろうし。
 まあ、いち庶民の私には無縁の世界ですが、ともかく、こういうスキャンダルはなんだかもうお腹いっぱいですよね。

 さ。私はのんびり、北大路公子づけの週末に戻ります(笑)。(c)Kirei no Honne
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by kireinohonne | 2016-02-13 15:25 |

『終わった人』。内館牧子さんさすがの力作

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 最近読んだ中で一番おもしろかった!
 達成感なくリタイアを向かえた東大卒のエリートサラリーマンが、生き甲斐を求めて悶絶しまくります。エリート、といっても、メガバンク入社後出世コースからはずれて出向、そのまま転籍というやや難アリの設定がまたリアルで、仕事が好きである人ならだれでも思い当たる節がありまくりの、ちくちくと、ときにはがんがんと、プライドをいたぶる内館節が炸裂します。
〈定年って生前葬だよな。〉
 の一文からはじまる物語は刺さる言葉の連続で、巻末の内館さんのあとがきにいたっても秀逸。
〈定年を迎えた人たちの少なからずが、
「思いっきり趣味に時間をかけ、旅行や孫と遊ぶ毎日が楽しみです。ワクワクします」
 などと力をこめる。むろん、この通りの人も多いだろうが、こんな毎日はすぐに飽きることを、本人たちはわかっているはずだ。だが、社会はもはや「第一線の人間」として数えてはくれない。ならば、趣味や孫との日々がどれほど楽しみか、それを声高に叫ぶことで、自分を支えるしかない。〉
 容赦ないです(笑)。だから内館作品はいつもおもしろい。

 ぜひ皆様にも読んでいただきたいので、これ以上あれこれ書きません。あっという間に読めてしまうので、年末年始、つまらない特番を見たりするなら、かなりこちら、おすすめです。(c)Kirei no Honne
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by kireinohonne | 2015-12-28 11:47 |

『マドモアゼルC』を観て『CR』を買っちゃった。マラマッドも久しぶりに読みましたがやっぱりいい

 もうだいぶ前に観に行ったのですが、ぜんぜんその時間がなく「もうアップ諦めようかな」と思って昨日ふとHP見ましたら、なんと渋谷で今週末から新たに上映スタートとあったので慌ててアップします。もしまだ観ていない人がいましたらぜひおすすめ、『マドモアゼルC』。

 フランス版『VOGUE』の元編集長、カリーヌ・ロワトフェルドが、『VOGUE』を辞し新たに自らのイニシャルをタイトルにした新雑誌、『CR FASHION BOOK』を創刊するまでの日々を追ったドキュメンタリー。
 といっても、内容はファッション界のドキュメンタリーによくある、ショーの裏側や雑誌創作過程におけるちょっとしたどたばた、カール御大やアナ様、とどめのドラテラ・ヴェルサーチ様等重鎮、そしてもちろんSJPほかスターもどんどん登場する華やかさてんこもりで、正直作品の展開的には見慣れた感が否めません。
 ですが、そのファッション界然とした中だからこそのカリーヌのナチュラルさというんでしょうかね、それはもうキラキラと、59歳らしからぬ可愛らしさと格好良さが輝きまくり、良い意味で異質で、全編目が離せませんでした。

 おまけにちょうどタイミングよく、創刊とともにカリーヌの長女が出産、という、自分の雑誌と孫が生まれるまでの過程も追っていて、カリーヌの家族を大切に思う気持ちや、だからこその仕事に対する自立心なども垣間見え、なんとも人間くさい、この業界の人にしてはなにも鎧ってないのびやかさが本当に魅力的なんです。とっても自由。


 それになんといっても、カリーヌのスタイルの良さはもちろん、この年齢でこのヘアスタイル&メイクが似合っちゃうというビジュアルが凄い。なんにもしていないかどうかはわかりませんが、お肌だって年齢がそれなりに出ているのに、こんなに格好いいなんて希有だし憧れます。私もこんなふうに年を重ねたいなぁと素直に憧れてしまいました。



 作品中では、私の大好きなトム・フォード様も出てきます。この『CR』にフォトグラファーとして参加しているんですね(ちなみにカール御大もお写真撮ってますよ)。
 どうやらトム・フォード様はアラーキーもリスペクトしている感じでしたね、なんだか嬉しい。
 というわけでもう気になって気になって仕方がないので、六本木ABCにて『CR』ゲット。




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 両面表紙です。もっと厳密には、




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 こんな感じで天地逆で両サイドから展開しています。

 思っていたより異様に広告が入っていて、まあこれじゃあ冒険も限界あるのかな、というような感じの内容ではあったけれど、やっぱり中でも光ってたのはトム様撮影のページだなぁ(贔屓目もあるけど笑)。さすがに掲載は自粛しますけれど、なんていうんでしょうか、そこだけ急に、人や服や気持ちが動いてる感じで、「ああ早く映画も次回作を……」とため息が漏れました。

 というわけで。あれこれ書きましたが、ともかく『マドモアゼルC』おすすめです。……そうそう、ベビーカーを押しカール御大ご満悦のシーンも必見ですよ(笑)。最近私は、彼のインスタを定期的にチェックしてマス、すっかりファンだね。





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 余談ですが、これは最近読んでるマラマッドの本。二十数年ぶりに読みましたが、大人になって読み返してもやっぱり良かった。若い頃はモヤっとした読後感が後を引く感じだったけれど、今はそのモヤっと感に共感できる、というか。
 つまりは私も年を取ったナーという、遠回しに書いたけど(笑)。もっとシンプルにならないとカリーヌみたいな還暦にはなれないね。道遠し。
(c)Kirei no Honne
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by kireinohonne | 2014-06-12 21:51 |

年末ばたばた終了。友人ファミリーとのご飯や、ラッシュのバブルバスでサガンなクリスマスなど

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 ばたばたしていて更新ご無沙汰です。なんやかんやで忙しかった12月後半を振り返り更新です。


 ラッシュの、キャンディマウンテン バブルバーという、こちら限定品だったかな?(しかも写真撮り忘れてます) キラキラでふわふわ泡のお風呂に入りながら、クリスマスの夜はちょっと早めにひとりのんびり、湯船につかりながらサガンを読みました。

 今年の年末は友人ファミリーとの楽しい食事なんかが続いていたので、クリスマスの夜は久しぶりに静かにすごしました。

 泡が目の前で“ふしゅっ、ふしゅっ”とときどき呑気につぶれていく音ぐらいしかない中での読書は最高です。こういう浸れる時間、本当に大切。

 でもしばらくすると、「あおーん」とサイレンみたいに危機感たっぷりの鳴き声がね、聞こえてきちゃうから、そこで大概ジ・エンドなのですが。
 非常に甘ったれな我が家の猫は、人の姿が見えなくなると必ず絶叫が始まります(笑)。けっこう大きな声でしぶとく鳴くのでね、「はい今出るから」と、私もさっさと諦めて本を閉じます。

 


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 で、私がお風呂から出てくると、抱っこ、すりすり、顔をべろべろ、のフルコースで最終的にはこのように、しれっと(笑)。

「僕はもう、気が済みました」

 っていう、わかりやすい顔。
 もし彼が、人の言葉を理解できるならば、

「そういうの『ゲンキンなやつ』っていうのよ」

 と教えてあげたいところです。

 


 お風呂上がりに恐る恐る体重を量ったら、奇跡的にやや減っていました。12月はカロリーオーバーになるからと、普段の食事はいつもよりぐっとローカロリーにしていたのが良かったみたい。嬉しい。




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 でもここで調子に乗ったらダメよね。
 少し前お仕事仲間O嬢とブノワでランチした写真をアップで、もうひとふんばりみずからを戒めます。

 


 本日はもうひとつアップ予定。のちほど。(c)tw1994


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by kireinohonne | 2013-12-31 19:23 |

『清須会議』と休日おうちイタリアンと、猫

※以下の写真、クリックで大きくなります(一部除く)。
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 う~ん。
 なんでこれを、文字にして一冊の本にしてしまったのかなぁって思った『清須会議』。
 テレビのインタビューで三谷さんは、映画用だかのプロットを書いていて、それがあまりに長く、短編小説くらいの長さになってしまったから、じゃあ、というわけで書き足して小説化した、というようなことをおっしゃっていましたが、まさにまさに、そのまんまな一冊でびっくりしました。
 最初30ページくらいは確かに、三谷さんらしい、わかりやすい口語文体で、たとえば織田信長が本能寺で焼かれるときのぼやきなんかを綴られていて、ぐーっと、一瞬、物語に引き込まれていくのですが。
 ライトノベルほどにわかりやすいのは本当に魅力的なんだけど、短くて1ページに満たない場面割り(っていうのかな)の連続で、例えば、

『二 同年同月十七日 昼頃
 京都本能寺焼け跡に佇む、
 猛将柴田勝家、男泣きのモノローグ(現代語訳)』

 のように、多くの場面&登場人物たちの語りがえんえんと続くんですね。まさにプロット。しかもモノローグなので、うっかりすると、「えっと今これ、誰がどのシーンでしゃべってるんだっけ」と、わからなくなってしまうという。どんな建物の中でどういう衣装でどういうものを食べながら、とか、しゃべってる相手の様子とか、そういった描写がほとんど書かれていないので、正直これは小説じゃあないなと、途中で気持ちを改めて読み直しました。


 映画化するんでしょうねきっと。ならばせめて、映画化したあとにノベライズで出してほしかったなぁ。いち三谷ファンとして残念。映画『THE有頂天ホテル』以降、自身の才能に飽きちゃってるなあ三谷さんって思うのは私だけでしょうかね。でもこちら、ブックランキングとかで上位なんですよね、強いなあ三谷ブランド。まあ私も、こうしてつべこべ言うほど、彼のファンなのですが(笑)。




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 後味悪いので、うちにあった大好きな一冊を読み返しました。『俺はその夜 多くのことを 学んだ』。気づけばこれも幻冬舎。
 今読み返すと若干主人公ストーカー気味ですが(笑)、内気な男の悲しい片思いが“痛かわいい”というか。こういう世界観、三谷さんらしくて大好きです。唐仁原教久さんのイラストも秀逸。イラストレーションかくあるべし。



 世の中連休ですが、私はフリーランスになって20年弱、出かける=平日の生活なので、連休は平常通り、あるいはそれ以下の地味ライフです(笑)。

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 おうちイタリアン。茄子とバジルのペンネ。オリーブオイルとガーリック、塩胡椒の超シンプルな味付け。ちょっとだけ気をつけているのは茄子の切り方。ペンネと似た感じに見えるようにカットしています。シャープな茄子&ペンネに丸いバジルの葉。この感じ好きです。



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 こちらは最近はまっているもりもりサラダ。ちぎったレタス、サニーレタス、千切りキャベツ、生オレガノ、蒸したじゃがいも(北あかりかインカのめざめがベスト)、そして網焼きしたパプリカ。
 ドレッシングは、オリーブオイル、酢、バルサミコ酢、塩でハンドメイド。既製品では最近、リケンのノンオイル くせになるうま塩、に夢中です。



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「サラダたくさん食べてるわりには、痩せないね」

 暑くてつるつるひんやりなフローリングで納涼中の、我が家の猫(オス)。



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 こちらはひんやりつるつる&NEW爪研ぎでご満悦中のひとコマ。
「ちなみに僕は、いつも連休だよ」


 だろうね(笑)。(c)tw1994
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by kireinohonne | 2012-07-16 18:44 |

ひと段落で。ノンアルコールと南雲先生の本

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 ちょっとお仕事ひと段落。
 本当はワインとかワインとかワインを飲みたいけれども(笑)、最近ちょっと調子に乗って飲みすぎ傾向なので今日はノンアルコールのジントニック風でひとり“お疲れ~”。フリーランスはこういうとき寂しい(笑)。でも充実ひとりじめ。



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 そういえば最近読んだこちら。先日『笑っていいとも!』にも出てらしゃいましたが、南雲先生の『空腹が人を健康にする 一日一食で20歳若返る!』。そんな馬鹿な、なタイトルですが、実際南雲先生がお若いから読まずにはいられませんでした。
 1~2割の「え!?」という極論があって、その他の理論は凄く普通で安心感もたっぷり。まさに売れ本の王道です。

『一日一食でなぜ栄養不足にならないのか』
『一食を食べたときから「やせホルモン」が出る』
『ごはんを食べたら、すぐ寝よう』
『朝起きてすぐ水を飲む必要はない』
『熱が出たら薄着になる』
etc.

 目次をめくるだけで、ぐーっと、引き込まれて、それだけでなんだか、やせた気分(笑)。

 私は一食だけっていうのは無理だけれど、“お腹がグーっと鳴るのを楽しむ”っていうのは実行しています。なれると結構、これは楽しいです。さて何キロやせますか。



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 久々登場、我が家の猫。
 現在のMyブームは、夫のスリッパの上で寝込むこと。
 地味で平和です(笑)。(c)tw1994
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by kireinohonne | 2012-06-07 18:41 |


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