先日ご報告した
LUSH SPAの内覧会。こちらの体験取材におととい行って参りました。
体験したのはシナシージアという全身コース。シナシージアとは、ギリシャ語の『syn(結合)』と『aesthesia(感覚)』を組み合わせた造語『synaesthesia』で、色、音楽、香り、マッサージなどによりあらゆる感覚を刺激して、内面へと訴えるトリートメント。まずは11種類のワード
(上写真、大きくなります)から“なりたい明日の自分”に当てはまる言葉をチョイス。小さなボードに自分でそのワードを書き、そのワードのオイルを使用してトリートメントしてもらえます。次に、20種あまりのワードが書かれたボトルから直感でひとつをチョイスします。
ボトルは写真のように、“心使い、細やかな”、“興味津々、だまっているけど”など、ボトルとタグにそれぞれワードが書かれています
(左写真、大きくなります)。この11種と20種あまりの香りのボトルを選ぶのが、ランチメニューを選ぶくらい楽しくてもう(笑)。これ、友達と一緒に行ったら相当盛り上がると思います。
ちなみに私は、11種のほうは“凛とした風格”を、ボトルは“美しい それは今”を選びました。これらを選んだと帰って夫に話しましたら、「図々しい」と爆笑されました。悔しいけれど図星なので「そうよ」と私。素早い開き直りも大人の美には重要です。
この日担当してくださったのはセラピストの鳥井本恵梨子さん(右写真)は、4ヶ月間もイギリス本国のLUSHで研修され、本格的でラッシュらしい技術を学ばれたスペシャリストです。内覧会の時にも彼女とはちらりとお話はしていたのですが、あれだけたくさんのプレスが来ていて、私の顔や、同席の方の事などを覚えていて下さいました。これぞプロフェッショナル。
お部屋はいくつかあって、選ぶワードによっていずれかのお部屋、そしてライティングの色などがセットされます。
こちらは施術前や後に使うドレッサーなど。ラッシュのスキンケア製品も、もちろんこちらにテスターがあります。
さて。部屋に入ると、先日ご紹介したとおり選んだ香りのドライアイスがもくもくと。“凛とした風格”と“美しい それは今”の香りのスモークの壜が、部屋の片隅に置かれたり、施術中にもセラピストの方が、全身の周囲をこの壜から溢れるスモークで包んでくれたり(たぶん。目を瞑っているので)。ときどきによって、自分の鼻に届く香りが違ってとてもドラマチックで抑揚があります。ドラマチックと言えば音楽もそう。このSPAの施術中にかかる音楽はすべてオリジナルに創られたもので、The Imagined Villageというミュージシャンが手がけているそう。このシナシージアは午後から夜、朝、そして次の午後、というイメージで創られていて、映画のサウンドトラックみたいにストーリーがあります。私が特に気に入ったのは夜明けのシーンで、鳥のさえずりと供に雨だれの音がして、まるで嵐が去った後の夜明けを連想させて気持ちが晴れ晴れとしていきます。ラストのほうでは、かの名曲『スカボロー・フェア』も歌われ、またこのアレンジが心地よくすーっと体の力が抜けていきます。
施術は、
フェイス
↓
デコルテ
↓
腕
↓
チャクラ(orお腹マッサージ)
↓
脚(表)
↓
足裏
↓
脚(裏)※ここから俯せ
↓
背中
という順番。セラピストの方がオールハンドで行い、指先から手のひら、肘くらいまでの腕も使って、なめらかに、しなやかに全身をほぐしてくれます。鳥井本さんは特に安心感がある施術が素敵でした。たとえば、新たにマッサージ用のオイルを追加する時なども常に一方の手はこちらのボディのどこかに触れた状態のままなので、目を瞑ったままの私としては、「気にしてもらっているんだな」という意図が無言でも伝わってきます。エステなどで、施術者の手が離れ、おそらくはパックの準備をしているんだろう、とか、音などで想像はしているものの、自分は目を瞑ったままなので一瞬、「あれ? どこかへ行っちゃった?」というような不安がよぎることがあります。この不安が鳥井本さんは一切ないので、常に安心、頭がより空っぽの状態にリラックスできました。
ちなみに、“チャクラ”というのは、温めたストーンをおでこやお腹の上に置き、リラックスしつつも気持ちを集中させていくもの。私はすべて温かいストーンだったのですが、選ぶワードによっては冷たいストーンも使うそうで、これがなかなか評判なのだそうです。確かに冷たいストーンを使うって珍しいかも。
シナシージアほか、エネルギッシュなボディトリートメントのグッドアワー、ボディのリクエストの箇所を集中トリートメントするテイラーメイド、フェイシャルのバリデーションフェイシャルと、それぞれの音楽も違うし、香りの組み合わせもかなりのもの。次はあれにしよう、これにしようと、考えただけでまた、楽しみが広がります。
帰りには、その日11ワードの中から選んだ香りのバブルバーとマッサージバー、マッサージバー缶がお土産にいただける。この香りは店頭では買えないSPAオリジナルです。
家に戻り、施術後2、3時間経ってもじわじわと、背中や鼻の下などに汗がにじんで体がほかほか。パソコンに向かい、足首を逆の膝に乗せて脚をストレッチするのが日頃の癖なのですが、そのときふと見た自分の足首の細さにも驚きました。他の人から見たら「それで?」という感じだとは思うのですが(笑)、ならばと履いてみたいつものサポートソックスがするすると履ける履ける。自分に自信が戻ると本当にうれしいです。鳥井本さん、そして、このメニューを考えて下さった方々ありがとうございます。今年のクリスマスは格別な足首です。
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