迫力あるアンジェリーナ・ジョリーの唇は、一度はみなさん、みとれたことがあるだろう。唇の厚さはもちろん、下唇厚め&縦割れで、きゅっと口角を上げて微笑まれた日には男女問わずめろめろにならざるを得ない猛烈なセクシーさがぷんと香る。案外髪型やメイクによって「おや?」と残念なイメージにもなりやすいアンジーの顔立ちは、個人的にはそんなに美形だとは思わないけれど、あの唇にかんして言えば間違いなく世界一、唯一無二のお宝唇であろう。
ああいう肉厚な唇を一般人がメイクで真似をするとなると、立体感を出すために、とにかくつやつやのグロスをたっぷり塗る、というのがお約束。でも、アンジーの場合はちょっと違う。彼女の唇で一番印象的なのは厚みよりもあの形。特に、日本人ではめったにお目にかかれない下唇の縦割れラインが、どうだと言わんばかりにセクシーさを強調していて、彼女がしゃべるたびにあの艶めかしい縦の隆起に目が釘付けになって仕方ない。
さて、ではどうするか。
まず、ベージュ系でもピンク系でもいいのだけれども、とにかくは肌の色になじむ薄い色づきの口紅を塗って、軽くティッシュで押さえてツヤを消す。次に、レッド系~ラズベリー系のグロスを下唇の中央にオンし、色の境がほどよくボカせる程度に上下の唇を「ん」とすり合わせて完了。下唇中央にのせるときは、グロスの筆やチップを縦に構えて、まさにアンジーの縦割れがごとく色を縦にのせるのが大事。チップの先で“ちょん”と丸く色を置いてしまうとアンジーのつもりがおちょぼ口になってしまいます。
ちなみにおすすめは、ベージュの口紅ならボビイ ブラウン クリーミー リップ カラーの02 ハニーサックルという色。似合わない人はいないのではというほど日本人の肌の顔の色から浮かないベージュで、保湿効果も高いのもいい。レッド系グロスは、NARS リップグロス1651。少し赤紫っぽいというか、ラズベリーっぽいというか、唇の粘膜の色に限りなく近いので、下唇の縦ラインを強調しつつも、わざとらしくなく色が唇になじむ超優秀カラー。
私はよく、外出先にこれ1本を持って行き、お化粧直しにこのメイクテクを使います。見た目の美しさはもちろん、唇の輪郭を引くわけではないので、けっこう雑でOK、出先のお直しにはもってこいの楽ちんさ。さらには、唇縦中央にしか色がのっていないのに顔全体がぱっと明るくみえる感じも本当に凄い。ぜひお試しあれ。
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