おととい、
殿堂入りヘアトリートメントについてご紹介したけれど、今日はフェイスパウダー。
以前にも、大人はノーファンデのほうがいい、というようなお話はしたと思う。ファンデが駄目というわけではないのだけれども、残念なことに、大人になるほどファンデの色味が夕方になると、シワや毛穴に落ちて悪目立ちすることが本当に多くなる。一旦そうなってしまうと、適当なメイク直しをするとかえって状況が悪化することもあるし、だからといって出先でフルメイクをやり直すわけにもいかない。ならば。シミや毛穴をファンデで隠す、という概念を一度捨てて、肌色補正くらいの薄い色の下地と上質のお粉で、ナチュラルにシミや毛穴を隠しつつ、お粉をつけるくらいのお直しでキレイに戻せる範囲を狙っていくのが、大人として美しい肌の演出&時間の持たせ方の賢い選択になっていくのだという気がする。実際、私の周りではそういう大人の美容関係者が多い。それに、下地やフェイスパウダーなど、上質なものが増えたというのもあるかもしれない。
下地は
先日ご紹介したエレガンスの新製品が最近の一番のヒット。お粉は、これも
以前ご紹介したエテュセ、そして、このポーラのザ メーク B.Aのフィニッシングパウダーが手放せない。写真をよく見るとだいぶ使い込んでいるのがわかりますがご容赦を。なぜならば、少量で済むので凄く長持ちするから。パフの半分くらいにお粉をつけて、それを二つ折りにしてパフの毛足によく揉み込んだら、顔をやさしく押さえるようにつけていく。私は毛穴が一番気になる小鼻から頬あたりを一番最初につけ、その後はおでこ、乾燥が気になる目元、顎や口周りには、パフに残っている微量のお粉をつけてフィニッシュ。季節によって多少お粉を小鼻に付け足すこともあるけれど、ほぼこれで全顔OK。仕上がったその顔は、もう「ありがとう」と手を合わせたくなるほど、毛穴もシワも細かいシミもカモフラージュしつつ、ふわりと肌が柔らかい人に見えてしまう。弾力があるというか、しなやかというか。たとえば「にぃ」っと口角をぐっと上げて笑顔を作ってみたとして、このときの頬の一番高い膨らみが実になめらか。あまり質がよろしくないものを使うと、まずほうれい線ができ、そこが溝となり窪み、その上に頬のお肉が乗ってる感じが妙に陰ができたりして生々しく、頬の優雅さに欠けてしまう。でもこれは、粉の粒子が細かいのと、大人には実にありがたいしっとり感の勝利。極端じゃなければ、重ねても粉っぽくならず、真冬の夕方でも目元のシワが目立たないし、乾燥してつっぱったりもしない。25g 12,600円という強気のお値段ながら、リピートせずにはいられない。本当に頼もしいです。
もうひとつ殿堂入りの予感がするお粉が。下地と同じ9月18日に発売になったエレガンスのラミネート ヴェール。B.Aは薄いベージュに色づくのだけれども、こちらはまったくのノーカラーお粉。これもすごく粒子が細かくて、触った感じが片栗粉に似ています。粉の粒々が一切確認できないような細かさ。そしてこれをつけた瞬間にどこかへ行ってしまう毛穴たち。ノーカラーでありながら、大人の大敵、縦長のたるみ毛穴もかなり目立たなくなる実力派。
いずれもセミマットな仕上がりで、B.Aが柔らかいフェミニン&エレガントなシルクとするならば、エレガンスはもうちょっとデイリー&お仕事に映える、キメ細かいすべすべの上質コットン、のような。ノーカラーなぶんシミのカバーはちょっと難しいのだけれども、そのあたりはそれこそ、例の下地で全然対応できると思う。これからの乾燥シーズンにシワが目立たなければ、間違いなくこれも、ヘビーユースの殿堂入りだなと思います。こちらは10g 6,300円。
上質なフェイスパウダーを選ぶと、ああこんなに簡単に人の顔の印象がキレイになるんだなとしみじみ思う。お粉を変えれば顔が変わる。私はそう思って疑いません。
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