7月の終わりにNARSの秋冬新製品発表会のご報告をしたけれど、そのとき一緒に展示されていたピュアマットリップスティックが本日情報解禁。マット系、しかも赤い口紅という、自分の年齢を半ば度外視、いやむしろ大人女性にこそ試してほしい、わたくしこの秋冬いちおしの商品です。
なぜかと言えば、このマットの質。かつてマットのリップのイメージってとてつもなくモードでエキセントリック。日常で使うといっても、それはアートやファッションに傾倒する人たちが好んだテイストだった。でもこの口紅は、その商品名からもわかるように唇の生っぽさ、やわらかさが伝わってきてピュア。のびのある質感なので、唇の上で色味をぼかしたり微妙にグラデーションをつくることができ、マットなのに“唇に色がのってます”という不自然さがあまりない。
もうひとつは発色。色がどかん、と出るのではなく、ふんわりとした薄付き。見たままの赤い色が薄くのび、自分の唇の色を覆い隠しきらないので、顔の中で極端に「真っ赤です」のように浮いて見えたりしない。もちろん場内に飾られていたイメージ写真のように、真っ赤にしたければ重ね塗りすればOK。この融通のきく感じが、一般女子にも使いやすいと思う。
それでもやっぱり抵抗がある(でも挑戦はしてみたい)という人は、ちょっと裏技を。
①リップクリームを塗る。このリップクリームはツヤ系でなくごく普通のリップクリームを。おすすめはたとえばカーメックス、メンタームなど。
②この赤いリップを塗ったら、ティッシュなどで唇の輪郭部分を軽くぽんぽんとティッシュオフし、輪郭のエッジを曖昧に。
③
自分の唇の色にあったリップライナーで、上唇は山の部分だけ、下唇は中央(山の部分くらいの幅)だけラインを引く。
あまり薄付きにしてしまうとマットゆえに「口紅とれかけ?」と言われてしまいそうなので(笑)、ツヤ系じゃないリップクリームを先に塗っておけば、マットなまま、よりなめらかに薄く色がのばせる。それに、唇の輪郭がありすぎると強いし、なさすぎてもぼやけてしまので、唇上下はセンターのみにラインを入れる。すると、マットで格好良くありつつ、より大人にも自然に赤を楽しめるのではと。個人的にはいい感じに仕上がりましたよ。
唇も目元も、メイクってツヤ系きらきら系なら華やかさが手っ取り早い。だけど、商品の選び方や使い方をちょっと工夫すると、マットやセミマット系アイテムは“人工のきらきら”という無理がないぶん、“美しいメイク”でなく“美しい顔”に見える。その華があるのに浮つかない美しさや、落ち着きと整然さなど、大人はときに必要だと私は思う。マット系でも特に、赤の口紅を使いこなせたら最高だよね。
こちらの商品はほかにベージュなどもあり、それもそれでうっとり素敵。秋メイクにぜひ。以上9月17日発売です。
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