先週金曜、実はもうひとつお出かけが。約90年の歴史を持つオーガニックコスメの老舗、ヴェレダが主催の『自然化粧品の基礎セミナー』。ドイツ在住のヴェレダ・インターナショナル化粧品研究開発コーディネーター、野中潤一博士(下写真)がお話をしてくださった。
フランスのECO CERT(エコサート)やドイツのBDIHなど、諸外国のオーガニック認証の名前やマークを見聞きしたことのある方も多いと思うが、特に近年の自然化粧品ブームで各国、団体など独自の基準を設けた認証が氾濫。使用されている成分や配合率等々が“なにをもってして自然派、オーガニックなのか”がばらばらで、どれを信じればいいのやらというカオス状態になってきている。
そこで現在期待されているのがNaTrue(ネイトルー)。ベルギーに本部のある非営利団体で、ヴェレダほか、バーツビーズ、ドクターハウシュカ、ラヴェーラなど主要自然化粧品ブランドが参加。世界規模での基準の統一を志す勢いで、現在徐々にその認知度も上がりつつある。
ちなみにヴェレダの場合、合成保存料を一切使わず、精油や天然アルコールを防腐剤として利用したり、劣化を極力防ぐように容器は遮光ガラス瓶、アルミチューブで空気や中身の逆流を防いで、細菌の繁殖を防いだりと、このほかにも語り尽くせない本物志向なこだわりがいっぱいだ。
私は単純に、この香り、うるおい感、肌にすっとなじむコスメとして実用的な使用感が大好きなのだけれど(笑)、認証ビジネスじゃない世界的基準ができたら安心だよナーとしみじみ思った。
関係ないが、野中博士のお話は本当に楽しく、説明も、ジャーナリストの池上彰さんかというようなわかりやすさと丁寧さ(笑)。ウィーンでフルート奏者として劇場オーケストラに籍をおいていらっしゃった、という経歴も魅力的。ヴェレダHPの野中博士コラム、おすすめです。
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4月も後半だというのにダークネスな空の日々。春よこい。今日もぽちっ。